相続開始直後にすべきこと|死亡届から葬儀後の手続きまで
- サポートセンター 相続
- 4月18日
- 読了時間: 5分
更新日:4月19日

大切な方が亡くなられた直後は、深い悲しみに包まれると同時に、様々な手続きを迅速に進める必要があります。これらの手続きは、故人のご冥福を祈り、残された家族が安心して生活を送るために非常に重要です。
この記事では、相続が開始した直後に行うべき手続きを、死亡届の提出から葬儀後の手続きまで、ステップごとに詳しく解説します。
1. 死亡の確認と死亡診断書の受け取り
まず、医師による死亡確認が行われ、死亡診断書が発行されます。死亡診断書は、その後の手続きで必要となる重要な書類ですので、大切に保管してください。
2. 死亡届の提出と火葬許可証の取得
故人が亡くなられたことを知った日から7日以内に、死亡届を市区町村役場に提出する必要があります。
提出先は、故人の本籍地、死亡地、または届出人の住所地のいずれかの市区町村役場です。
死亡届を提出する際には、以下のものが必要です。
死亡届書: 医師が記入した死亡診断書と一体になっている場合が多いです。
届出人の印鑑
届出人の本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)
死亡届が受理されると、火葬許可証が交付されます。火葬を行う際に必要な書類ですので、葬儀社に渡しましょう。
3. 葬儀の手配
死亡届の提出と並行して、葬儀の手配を進めます。葬儀社との打ち合わせ、日程の決定、参列者への連絡などを行います。
故人の遺志や宗教、宗派、予算などを考慮して、適切な葬儀を行いましょう。
4. 葬儀後の手続き
葬儀が終わった後も、様々な手続きが必要となります。主なものを以下に挙げます。
4-1. 公共料金の名義変更・解約
故人が契約していた電気、ガス、水道、電話、インターネットなどの公共料金について、名義変更または解約の手続きを行います。各事業者へ連絡し、指示に従って手続きを進めてください。
4-2. 故人の加入していた保険の手続き
生命保険、医療保険、損害保険など、故人が加入していた保険がある場合は、各保険会社に連絡し、保険金請求の手続きを行います。保険証券を手元に用意しておくとスムーズです。
4-3. 年金・健康保険の手続き
故人が国民年金や厚生年金を受給していた場合は、年金事務所または市区町村役場に連絡し、受給停止の手続きを行います。また、健康保険証も返却する必要があります。
手帳・保険証等は、返却する前には、必ずコピーを取っておくことをおすすめします。
4-4. 銀行口座の凍結と相続手続きの開始
故人の預貯金口座は、金融機関が死亡の事実を知ると凍結されます。凍結された口座からお金を引き出すためには、相続手続きを行う必要があります。
まずは、取引のあった金融機関に連絡し、相続手続きについて確認しましょう。
4-5. 遺言書の確認
故人が遺言書を作成している可能性があります。遺品整理などをしながら、遺言書がないか確認しましょう。公正証書遺言の場合は公証役場で確認できます。自筆証書遺言の場合は、家庭裁判所での検認手続きが必要となります。
4-6. 相続放棄・限定承認の検討
故人に借金などのマイナスの財産が多い可能性がある場合は、相続放棄や限定承認といった手続きを検討する必要があります。
これらの手続きには原則として相続開始を知った時から3ヶ月以内という期限がありますので、早めに検討しましょう。
4-7. その他
上記以外にも、以下のような手続きが必要となる場合があります。
運転免許証の返納
クレジットカードの解約
各種会員サービスの退会手続き
自動車の名義変更・廃車手続き
不動産の名義変更(相続登記)
5. 手続きを進める上での注意点
期限のある手続きが多い: 特に死亡届や相続放棄・限定承認など、期限が定められている手続きは、遅れないように注意が必要です。
必要書類をまとめて管理する: 各手続きで必要となる書類は多岐にわたります。紛失しないように、まとめて管理できる場所を作っておくと便利です。
複数枚コピーを取っておく: 死亡診断書や戸籍謄本など、複数の手続きで必要となる書類は、あらかじめコピーを複数枚取っておくと良いでしょう。
優先順位をつける: 全ての手続きを同時進行するのは大変です。期限のあるものや、生活に影響の大きいものから優先的に進めていきましょう。
困ったら専門家に相談する: 手続きが複雑で分からないことや不安なことがあれば、弁護士、司法書士、行政書士などの専門家に相談することを検討しましょう。
相続開始直後の手続きでお困りの際は、
相続遺言執行センターへご相談ください
相続開始直後は、悲しみの中、多くの手続きをこなさなければならず、心身ともに大きな負担がかかります。当センターでは、死亡後の様々な手続きについて、ご相談からサポートまで、親身に対応いたします。
東京・神奈川にお住まいの皆様で、相続開始直後の手続きにお困りの際は、ぜひお気軽にご相談ください。
東京・神奈川で遺言書の作成・相続のお手続きをお考えの方は、
横浜にある相続遺言執行センターへご相談ください。
まとめ
相続開始直後は、死亡届の提出、葬儀の手配、そして様々な公共料金や保険、年金などの手続きが必要となります。期限のある手続きもあるため、優先順位をつけながら、着実に進めていきましょう。
もし、手続きに不安を感じたら、迷わず専門家のサポートを検討してください。
※この記事は一般的な情報提供を目的としており、個別のケースについては専門家にご相談ください。
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